ウェルケアガーデン久が原様

91室からなる介護付有料老人ホーム(特定施設)。ケアサポートシステム(旧ケアサポートソリューション)から得られるコール回数や居室内での転倒時の映像データを、介護サービスの方針や対策立案にご活用いただいています。

ウェルケアガーデン久が原
ケアディレクター 兼 介護主任
根岸 聖様(現場責任者)
※2017年6月時点の情報です。

データに基づいたサービスが可能に

当ホームは、従来の"お世話型介護"ではなく、要介護状態からの自立性の回復を目指した「自立支援介護」を実践しています。ケアサポートシステムを導入したことでご入居者様の部屋での様子が遠隔で確認できるようになったため、スタッフの業務の効率化を図ることが出来るようになりました。また、ご入居者様が動き出すとスマートフォンにその情報が映像で通知されるので、転倒リスクが高い方には、その様子を見ながら駆け付けるまでの間に通話機能を使ってお声かけするなど、転倒の未然防止にもつなげることができています。この機能はご入居者様やご家族にとっても安心して頂けることだと思います。

さらに、ケアサポートシステムではコール回数や居室内での転倒時の映像データが記録されているので、そのデータに基づいて明確な介護サービスの方針や対策を立てることが出来るようになりました。将来的にはケアサポートシステムを通じて様々なデータ集約ができるようになることで、そのデータを活用して予後予測をしながら介護サービスを提供していくことが出来ることを期待しています。

株式会社サンケイビルウェルケア
開発部副部長 兼 運営支援部業務支援課課長
川崎 邦頼 様(設備導入担当者)

効率化による専門領域への集中

介護業界では人手不足が深刻な問題の1つとなっており、今後の高齢者増加に伴い介護職員の不足が懸念されています。こうした状況を受けて国でもICTやロボットを介護現場で活用する議論が行われています。これはICTやロボットが人の代わりをすることで、専門的な知識・資格を持った人材に、より高度な"専門領域の仕事"に集中してもらうことであると考えます。

ケアサポートシステムのような機器により介護職員の業務効率化を図ることで、介護職員は効率化により生み出された時間を活用してご入居者様の自立に向けたサービス提供をより強力に進めることが可能になります。ケアサポートシステムを導入したのは、そのような狙いがあったからですが、実際に業務の効率化が図れ、ご入居者様の自立を支援するためのケアの時間を増やすことができ、「自立支援介護」の実践に役立っています。

国は「自立支援介護」を"日本型の介護"の1つとして世界にアピールしていこうとしていますが、将来的には当社での介護サービスの取組みとケアサポートシステムの運用の仕組みが一体となって海外おいても活用されることを期待しています。

自立を支援するためのケアの様子