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「ミノルタα-7000」が国立科学博物館による未来技術遺産に登録

2020年9月9日

コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山名 昌衛、以下コニカミノルタ)は、その前身の1社であるミノルタカメラ株式会社(当時)が1985年に発売した「α-7000」が、国立科学博物館より重要科学技術史資料(以下、未来技術遺産)に登録されたことをお知らせします。α-7000は現在のデジタル一眼レフカメラシステムにも繋がる重要な開発として選ばれました。コニカミノルタ製品が未来技術遺産に登録されるのは、2013年の「さくら天然色フィルム」に続き二例目です。

ミノルタα-7000

ミノルタα-7000について

1980年代前半のカメラ開発において、多様なレンズ交換が可能という一眼レフの特徴を維持したまま自動焦点機能を組み込むことは大きな課題でした。この課題を克服するため、α-7000の開発過程では、マウント(カメラのボディとレンズの接合部)の仕様変更を決断しました。マウントの変更はそれまでのレンズが使用できなくなることを意味しましたが、将来、技術をより発展させ、結果として顧客に更なる価値を提供できるよう開発を進めました。α-7000はシステム全体を根本から見直し、焦点検出機能をボディーに設け、さらにボディーとの連動機構を組み込んだ新開発レンズ群を揃えて、自動焦点機能をほぼ完全に実現しました。その後の35mm一眼カメラの流れを一気に変え、現在のデジタル一眼レフカメラシステムにもつながる革新的製品でした。
コニカミノルタは2006年に祖業であるカメラ、写真フィルム事業を終了しましたが、長年培ってきたイメージングの技術は当社のコア技術の一つです。コニカミノルタは、脈々と受け継いできたイメージング技術をもとに、今後も「見えないものの見える化」にこだわり、お客様の「みたい」に応えて価値を創出することで社会へ貢献していきます。

未来技術遺産について

国立科学博物館が実施している登録制度で、次世代に継承していくうえで重要な意義を持つ資料や、国民生活・社会・経済・文化のあり方に顕著な影響を与えた資料の保存と活用を図ることが目的です。2008年に第1回登録製品が選定されて以来、毎年一回選定されています。

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