ニュースリリース

米国の大手ディスプレイ検査システムメーカーRadiant Vision Systemsの買収合意
計測機器の技術シナジーで製造検査領域へ参入

2015年6月24日

コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山名 昌衛、以下 コニカミノルタ)は、米国の大手ディスプレイ検査システムメーカーRadiant Vision Systems, LLC (本社:ワシントン州レドモンド  以下Radiant社)を買収することで合意いたしました。

買収の目的

コニカミノルタは、従来よりディスプレイ・光源色測定におけるトップメーカーとして、世界中のお客様に高品質な製品とソリューションを提供してまいりました。この「ジャンルトップ」のポジションを確保しつつ、関連した成長分野への参入を視野に入れた業容転換を目指しています。

Radiant社は、グローバルなディスプレイ検査市場において、お客様の要望に応じてカスタマイズした統合型検査システムを開発・提供するリーディングメーカーです。技術的な強みであるCCDベースの色彩計や測色計と画像処理ソフトウェアを組み合わせ、すぐに稼働可能な状態で生産現場へ納品する「ターンキー」方式のソリューションを特長としています。また、システムの高信頼性、使い勝手の良さ、業界トップレベルのサポート・サービスでも高い評価を受けています。

Radiant社の買収を通じて、コニカミノルタは、産業用材料・機器事業の計測機器分野において、既存の光源色測定領域でRadiant社の製品とソリューションを加え、事業基盤を強化します。さらに、将来の成長に向けて、外観検査を含めて自動化・統合化が生産性を向上する製造検査領域への参入に必要な技術力の強化を図ります。

デジタル製品が高度化・複雑化しながら市場を拡大するにつれて、製品の最終品質に関わるキズや欠陥を正確に検出する技術に対する需要も伸び続けています。本買収を契機に、コニカミノルタの成長戦略の一環として、Radiant社が強みを持つ、高速生産ラインや最先端の開発現場の厳しい要求に確実に対応する外観検査システムと、コニカミノルタが得意とする色測定の独自技術とのシナジーを強化し、今後急成長が見込まれる製造検査領域への参入を推進していきます。また、Radiant社の拠点を活用し、米国西海岸でのコニカミノルタのプレゼンスを高めるとともに、お客様であるトップメーカーとの関係力を一層強めていきます。

買収の概要

コニカミノルタは、Radiant社の全株式を取得します。

今後の日程

本買収は関係当局の審査を通過することを条件として8月を目途に完了する予定です。

コニカミノルタでは、今後もお客さまへの約束「Giving Shape to Ideas」のもと、お客様視点に立った付加価値の高い製品とソリューションの提供を通じて、グループ全体の企業価値を一層高めていきます。

Radiant社概要

社   名 Radiant Vision Systems, LLC
設   立 1992年
本社所在地 Redmond, WA, U.S.A.
代表者 Paul Caragher
従業員数 約100名
事業内容 ディスプレイ製品の測定システムの開発・販売
売   上 約3,900万USドル (2014年)

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